年末年始の連休で、同窓会等で昔の友人や御無沙汰している親戚に会う機会も増えます。
そういった際に、職業を聞かれると、返事に少々困る事があります。
「調査員です」と答えると「?」と言う顔をされる事が多いからです。
だからと言って「会社員」は、職業に対する問いの返事ではありません。
そこで、私は「リサーチ業」と答える様にしています。

「調査員」と答えると、スパイ映画好きの人などは「自分の事がどれだけ判るのか、誰の仕事を請け負ったのか」と
必要以上に質問を繰り返し、自分の想像の話から離してくれないかったりします。
もし実際にジェイソン・ボーンやイーサン・ハントの様な事をしていれば、それは「調査員」では無く「工作員」です。
フィクション好きな人には、混同をしている方が意外に多いのです。

「調査員」と言う言葉にカリスマを感じる人もいれば、「?」を感じる人もいます。
テレビの視聴率を調べるのも街頭アンケートも、調査の一種です。
税務調査官も調査員になるでしょう。
私の場合は、職歴や退職理由等の確認(バックグラウンドチェック、採用調査)が主な仕事です。
誰でも出来ると言う事ではありませんが、ジェームズ・ボンドやナポレオン・ソロの様な、特殊なモノでもありません。

「リサーチ業」と言えば「少し変わった事を扱われていますね」程度へと
「?度」は下降し、大多数の方が業務内容を受け入れやすくなるようです。

実際に、私が行う業務は、中途採用前の職歴や経歴のリサーチです。
もちろん、その他、トラブルの有無や職能、人物像等も含まれます。
地道な業務を積み重ね、報告書を作成し、企業に届けます。
誤解も多く、ストレスがたまる仕事ですが、
調査員として仕事をすればするほど「調べる」と言う事の大事さを日々感じます。

フィクション好きな人には、申し訳ありませんが、
当社の調査員は、健全に活動しているノンフィクションの仕事人です。