永く続く企業が多いと言われてきた日本だが、
高齢化社会となり、後継者が居ないばかりに廃業する企業も増えてきた。
良い製品を扱う優良企業だと思って取引をしていたら、
急に廃業の連絡を受けて右往左往、といった事もある様だ。
そういった社会状況を受けて、最近は取引先の後継者調査を受ける事も少なくない。
後継者が居ない場合、他社に取引先を決める場合、自社が買収(吸収)する場合等
色々なケースを想定しての調査依頼である。

先日、同僚が作成した報告書を読んでいて、ふと「事業承継」と記載している事に気がついた。
自分は今まで「事業継承」と書いていた様な・・
「承継」と「継承」どう違うのか。

「承継」は「精神」や「地位」や「事業」を受け継ぐことといったことに対して使われる。
「継承」は「身分」や「権利」、「義務」、「財産」など具体的なものをそのまま受け継ぐといったときに使われることが多い
との事だった。
法律用語は「承継」らしい。
でも、報告書上での使い分けは難しいなと、未だ理解に至っていない。