転職回数が多い方と、少ない方のどちらが優秀でしょう?
調査員歴が長いと言えど、回答不可能です。

大きなミスを犯さず解雇をされないように、惰性的に勤めていたり、しがらみから辞めさせる訳にいかず長く勤続した人物。
また、いい加減な気持で入社し、成績を残さないまま、転職を繰り返す人物もいます。

一方、自身に確固たる考えがあり、職のマッチングミスと判断をした人物は、早期に見切りをつけ、転職回数が増える事でしょう。
また、愛社精神を持ち、貢献の為に尽力していたにも関わらず、やむなき理由で退職に至る人物も居ます。

終身雇用の考えが定着していた昭和中期では「転職回数が多い=社会不適合者」の図式が成り立っていましたが、現代では全くその考えは変わっています。
優秀かどうかは、勤続年数、転職回数で決まるのではなく、実績で評価が成されます。

ある人物の採用調査で、日本を代表するような企業を2社渡り歩いたと職歴を申告していましたが、
在籍期間の詐称ばかりか、在籍の記録も無いと言った事が判明したことがあります。
(本人は人事異動発表は公示されるような役職を申告していました。)
又、法人規模は小さいながら、着実に成績を残し、
会社の体制が整っていないが為、複数の企業において、転職を余儀なくされた方もありました。
どちらも、調べてみないと判明しないような経歴です。

オーナー企業等で多いのですが「面接時に本人と話せば判る」と言う社長さんも居られます。
確かに面接の印象の重要ですが、絶対ではないと思います。

ネガティブに見える履歴書から、優秀な人材が発掘できる事も当社の調査では起こり得ます。
前職上司らの第三者の声を、調査により得る事が採用の判断の枠を拡げるのではないでしょうか。