一枚の履歴書の中に「社長賞を受賞」と書かれていても、「あぁ、そう」と言う感じで読み飛ばしそうですが、
「昨年比、10%の売上アップの為、社長賞を受賞」と書かれていれば、真実味が出てきます。

出来の良い、職務経歴書は、こういった数字であちこち、埋め尽くされています。
ただ、本人の「成功の実績」のみしか、記載をしていない書類が多いです。
たとえ売上が10%アップをしていても、経費が増加していれば優秀とは言えません。

時折、この数字が事実か調べて欲しいと言う依頼がありますが、
経歴調査の結果、残念な事に数字的な事は判らないことが多いです。
理由の一つは、「企業内の数字だから、外に出せない」と言うものです。
また、個々の数字の記録より、部の単位、会社の単位でしか記録を残していないことが多いからです。

数字が得られないにしろ、本人の評価が高ければ「社の業績を引っ張ってくれた人」との言葉が聞かれ、
そうで無い場合は「会社の業績は個人単位で決まる事では無いですから」といった回答になる事が多いです。

稀に、規模の小さい企業で「○○さんのおかげで、1割ぐらい儲けが増えましたかね」と聞く事が出来ますが、
多くの企業では、個人単位の数字を、会社側(人事)では把握をしていないのが実際の処です。
明確な数字で示せれば良いのですが、なかなか難しい様です。

会社(人事)が把握していない事を得るのは、たとえ調査員でも難しい事もあります。