最近、M&Aをしたい、あるいはされる側からの調査依頼が増えてきました。
これは、景気が良くなってきた証拠なのか、高齢社会で後継者難の所以なのでしょうか。

大抵は同業者ですが、稀に全くの異業種からの依頼もあり、
企業経営の安定の為の多角化を目指したり、税金対策で遊んでいる資金の使途探しであったり
と色々な理由によります。
ただ、大きな投資になる為に、反社会的勢力との関与は当然の事ながら、
業績や取引先、社風、従業員についての実態把握が重要です。

吸収される側からのご依頼の大半は、後継者に悩み、抱える従業員の事も考えての事です。
今まで築き上げてきた会社(器、製品、従業員)を継続させていく為に
断腸の思いで売却する企業も多いのです。
その為に、受け入れ先、引き取り先の与信調査は当然の事です。

調査する側としても、老舗企業がベンチャー企業に買われたりする姿を目の当たりにし
何とも言えない複雑な気持ちになる事もあります。
調査によって100%の実態が判明する訳ではありません。
ですが、企業の継続は、どの時代にも大きな課題なのだなあ、としみじみと感じながら
双方良しといった結果となる事を願って、調査に励んでいます。