少々前の話になりますが、今年の2月末時点のある追跡調査で、4月に入社予定であった学生の内定取り消し数が100名に上ったとの報道がありました。
前年よりも取り消し件数が増加傾向にあり、辛い春となった新社会人が多かったようです。
一方、今年の激戦を潜り抜けた学生ならば、さぞ仕事に励むだろうと思いきや、ここにきて、バックグラウンドチェックにおいて、早期退職者の履歴書を少しずつ見掛ける様になりました。
五月病等が発症しやすい時期なので「イメージと現実のギャップに悩んで」の退職かと思いましたが、今年は「自身の希望と違う業務であった」と言う理由が多いようです。
これは就職難で内定が出た企業にとりあえず就職した結果と考えられます。
短期間しか在籍をしていない従業員のバックグラウンドチェック(採用調査)は難しい調査の一つですが、退職理由が分かれば採用時の有効な情報となり得ます。
例えば、接客業に不向きと考え退職した者が再度接客業に応募をしたとすれば、再び同じ理由で早期退職をする可能性は高く、採用には一考を要すると言った事です。
調査ですべてが明らかになる訳ではありませんが、入社早々の退職者を減らし優秀な人材を確保できる事が、バックグラウンドチェックの利点と私は考えます。