先日、2000年に発覚した旧石器捏造事件から20年がたったとして、特集番組が放送されました。
教科書の内容の変更まで行われた事件なので、ご記憶の方も多いでしょう。
捏造発覚の糸口は、ニュートラルな目で物事を見た新聞記者の疑問からでした。
よく小説やドラマで「人は見たいものを見る」と言う言葉が出てきますが、この捏造事件がまかり通ったのは、まさに、それに当たります。
調査員としてこのニュートラルな目で見るという事は非常に重要です。
思い込みや欲目で考えるのではなく、事実を見つめる事で不穏分子を発見できます。
例えば、本人から提出された履歴書を鵜呑みにしてしまえば、大きなお見込みにより損失を招く可能性があります。
しかし、それは採用前調査(バックグラウンドチェック)で防げる事かもしれません。
当調査の集計では、応募者の3割程度は、何らかの詐称をしている事が明らかになっています。
人を一度雇ってしまうと、辞めさせるには調査費用の何倍もの費用や労力を要します。
番組を見て、何事も事態が大きくなる前に、適正か不適正かを調査で確かめるべき、と感じました。