採用調査ほどポピュラーではないが、マンションやテナントビルへの新規入居者に関する調査は非常に重要である。
一度入社した人間は、問題社員であっても権利を主張されれば辞めさせるのが難しくなるのと同じく、
トラブルメーカーが一度入居してしまうと、退去させるには非常な困難を伴う場合が多いからである。
また、法人の信用調査の際にも、入居していたテナントビルの家賃を滞納したまま賃料を踏み倒し、
行方知れずとなっていた事が判明するケースも多い。
過去の入居建物でトラブルを起こしていた場合、再度繰り返す確率は高く、水際対策として入居前調査は必要不可欠である。
また、入居者が反社会的勢力に関与していた場合は、一入居者の問題に留まらず、
その風評が拡がれば不動産価値の下落や入居者減少を招く恐れもあり、
経営そのものに大きな打撃を受ける危険性があると言える。
そういったトラブルを防ぐ為に、マンションやテナント入居者の与信調査、反社会的勢力との関与調査は必要である。