「手袋を買う時は、手袋をしたまま、札を数えろ」と言うセリフをなにかで読んだことがあります。
たしか、その言葉の意味は「ちゃんと数える事が出来れば、それは手に合う手袋。確認してから買うべき」だったと思います。

当社は調査会社なので、当社風に言えば「人を雇う時は、履歴書記載内容をよく確認しろ」でしょうか。
手袋ならば購入を失敗しても、そう懐は痛まないでしょうが、人材採用の場合はかなりの痛手を被る事となります。

当社の所在する大阪では、万博やIR関連事業で、ビジネスチャンスを掴もうとする企業の人材確保が大きな課題の一つです。
注意しなくてはならないのは、確保を急ぐあまりに不適格な人材を雇用して、大きな損失を出してしまう事です。
事実、当社のバックグラウンドチェックでは、応募者全体の3割程度の人に、何らかの問題が確認出来ています。

他よりも一足先に、従業員体制を強化したい気持ちはどの企業も同じです。
ただ、応募者のバックグラウンドチェック(採用調査)をしてから採用を決めた方が、より適材適所の配属が可能になります。
もし、対象が不穏分子ならば、その流入を防ぐ事も出来ます。

人と手袋を同じ次元で考えるには無理がありますが、どちらも「フィット」する事が大切です。