4月後半から5月にかけて3月決算企業の決算発表が始まり、それが終われば株主総会の季節に入ります。
新型コロナウイルスの感染が拡がってからは、株主総会をリモートで行う企業も増え、以前の株主総会とはかなり趣が変わってきました。
一昔前は、株主総会と言えば総会屋が幅を利かせ、企業側も対策に苦労していましたが、そういった事も殆ど聞かなくなりました。
代わりに最近は物言う株主からの積極的な提案が増え、理不尽な要求を行う総会屋とはまた違った対策が企業側には求められています。

そういった事は、大企業だけではなく中小企業も同じです。
後継者不足からM&Aが盛んになっている昨今は、事業継続のメリットがある反面、法人をモノの様に利用しようとする乗っ取りのリスクもあります。
当社が以前調査を行った中にも、業歴の古い漁業会社を乗っ取ろうとしている事が判明した例がありました。
特に数字に苦手意識のある職人気質の会社を狙い、会計や税務の知識などを利用して「このままの状況ではまずい」と不安を煽ってくるやり方です。

会社を守る為にも日々の勉強も必要不可欠ではありますが、少なくとも契約をする前に本当に信用できる相手なのかどうかの調査を行う事が大切です。
企業信用調査は、様々なリスクの大幅な低減につながります。