「桜を見る会」がいまだに報道されていますが、菅官房長官が「桜を見る会」に反社会的勢力が参加していたとする問題に関して、
「反社会的勢力の定義は一義的に定まっているわけではない」と述べました。
日本政府は平成19年に「企業が反社会的勢力による被害を防止するための指針」として、
反社会的勢力とは
「暴力団、暴力団関係企業、総会屋、社会運動標ぼうゴロ、政治活動標ぼうゴロ、特殊知能暴力集団」
「暴力、威力と詐欺的手法を駆使して経済的利益を追求する集団又は個人」等であると公表しています。
しかし、日本政府の指針の公表からは10年以上が経過しており、
既述の菅官房長官の言葉からも、現在の反社会的勢力という存在はより曖昧で捉えにくいものになっていると言えるのではないでしょうか。

白と黒の間にあるグレーゾーンに境界を定める事は難しく、行き過ぎると誰も信じられない世の中になってしまいますが、
リスクを取るか安全を取るかの選択基準は政府に決めてもらえる様なものでもありません。
暴力団等の明らかな反社会的勢力は論外ですが、グレーゾーンには各企業が夫々の判断で境界を引くしかありません。
信頼出来る調査会社に信用調査を依頼し、表面化していない客観的な情報を得る事が必須と言えます。