2013年7月発行の「警察政策学会資料第71号」に半グレと言う用語が登場し「暴力団とは距離を置き、堅気と暴力団の中間的な存在である暴走族OB」と説明がされていました。
その半グレ達は暴排条例施行後の暴力団組織の斜陽に伴い各地で様々な活動を始め、当初は「中間的」な存在であった集団は様々な変化を見せ出します。
近年増加傾向にあるのは、暴力を伴わない「半グレ詐欺」です。
その様な新興の組織の逮捕者の中には、有名企業の技術者であった人もいました。
古いヤクザのような杯の儀式や下積み期間が無い為、すぐにスタートラインに立てるといったハードルの低さが原因と言えます。
もはや、半グレは暴走族OBのみではなくなっており、それだけに個人や一般企業が被害に遭う機会が増えてきました。
組織の末端の者の中には自身が悪事に加担をしている事すら知らない事もあり、一見すれば普通の団体に見える事もあります。
新規取引の検討中の組織が、いわゆる「フロント企業」ではないと言い切れない場合は、契約前の与信調査が必須事項です。
調査結果から真っ当な団体であったと分かるだけでも安心材料であり今後の方針が立てられるのですから、信用調査を行って損になる事はないと考えます。