2年程前には、5月病にかかる前にいきなり音信不通で退職する「バックレ退職」の若者の増加が増えていると話題にのぼりました。
昨年は就職難のせいか、その噂を聞かなかった為、2020年4月以降のバックグラウンドチェックの結果を思い起こしてみると、私が行った調査でも一昨年より減っていました。
一方では「仕事が希望内容と違った」「業務に向いていなかった」と言う理由での早期退職者の増加が見られました。
これは不景気故に、とりあえず就職すれば何とかなるだろう、と言う安易な考えで入社した結果と考えられます。
会社にしてみれば、次から次へと、このような求職者が現れる事は困った状況です。
確かに本当の適性は、実際に業務に就いてからでないと分かりません。
ただ、採用面接時の本人の意気込みを鵜呑みにするのは、早計でしょう。
入社前に応募者へしっかりとした業務内容の説明を行えばこの様な事が防げる筈ですが、実際の調査結果では、説明内容を理解していなかった応募者も相当数ありました。
昨年度を振り返り、採用前調査で「業務に耐えうる人材か」「成長が期待出来そうな人材か」「社風に合うタイプか」などを調べ見極める事が早期退職者を減らす最善の方法だと感じました。