昭和40年代中頃から「仕事中心」か「私事中心」かについての意識調査と言うアンケートが存在しています。
その結果を見ますと、どの年代を通じても最多の回答は「両立」となっています。
ただ、意外にも昭和40年代後半から平成3年をピークに「私事中心派」が増加しています。
以降、「私事」は緩やかに減少し、平成24年以後はまた増加に転じています。
「仕事中心派」が「私事中心派」より多かった期間は、調査が始まってから合計しても10回に満たないとの結果が出ています。
近年は好景気と言う事もあり、その差は顕著になっています。
最近では「仕事中心」と答えた方は全体の6%にとどまり「私事中心」より11ポイントも少なくなっています。
採用調査(バックグラウンドチェック)の結果報告でも、平成25年以降の退職理由に「残業が多すぎる」と言う記載が増えた様に感じます。
私自身は「私事中心」と言う考え方に、反対する気はありません。
ただ、権利を主張する限りは、仕事と言う義務を果たさなくては、単なる「自己中心」となってしまいます。
現在の就活市場の問題は、人材不足を良い事に「自己中心」的な転職希望者が増えている事です。
それ故に、会社に不適切な人材を流入させない為にも「経歴の調査をもっと重要視しなければならない」と考えます。