人事採用調査の依頼は、当然ながら、企業(法人)が100%を占めている。

しかし、稀に、個人からの相談がある。
「就職活動を頑張っているのだが、どうしても合格しない。
第三者の立場としてどう見えるのか、自分を調べて欲しい」
といった理由によるもの。

実は、過去に1度、本人の真摯な思いに答えようと応じた事がある。
ただ、その際に、本人が前職において自分の思い以下の評価しか得られていない事に不満を持ち
「A社が私の評価を悪く言うから就職が決まらない」
と逆恨みをしかねない反応を示した。
こちらとしては、折角、取材に対応してくださったA社に迷惑をかける訳にはいかない。
依頼者に「そういった怒りを持ってもプラスには作用しないので、騙されたつもりで
A社が言ってくれたところを改めてみてはどうか。それを自ら面接で言う事により
採用される可能性が高まると思う」と話した。

その数カ月後、
「今まで落ちたところより、自分に向いていそうか会社に合格しました」
との依頼者からの連絡があった。

めでたしめでたし、ではあるが、それ以来、個人からの人事採用調査の依頼には対応していない。