昨年までとは異なり、業種によっては今年は人余りの状況である為、人材を選びたい放題と言っても、過言ではありません。
ハローワークへの求人以外に、大手の紹介サービスを利用し、雇用を検討する人事の方も多いでしょう。
ただ、就職サービスの推薦文付紹介状と適性テスト、その後の面談だけで判断するのは、いささか早計と考えます。

私としては、ここにバックグラウンドチェック(採用調査)を視野に入れてもらいたいのです。
採用調査を行う調査員の経験から申しますと、大手の就職サービスからの応募者の中にも、酷い人材がいる事があるからです。
紹介サービス会社は、面談での担当者個人の印象を紹介状などで伝える事が有りますが、あくまでも個人の印象であり裏付けは全くありません。
調査では、たとえ履歴書の内容に相違のない人物でも、素行不良、金銭トラブル、無断欠勤等で退職となった求職者が多々判明しています。

一度雇ってしまうと、退職させる事は困難。よしんば退職の同意に漕ぎつけても、周囲の入れ智恵で訴訟を起こしたり、ある事ない事をインターネットの掲示板に書き連ねる輩も実際にあります。
よりよい人材を簡単に得る機会は希少です。
「もう少し求職者の事を知ってみよう」と意識をする事で、後々のトラブル回避は可能になると私は考えます。