「退職代行サービス」と言う職をご存じでしょうか。
最近、増え始めた業種です。
おおよそ3~5万円と言った費用で、退職希望でありながら退職出来ない方々に対し、
退職の手続きを本人に代わって行うというものです。

当社は採用調査(バックグラウンドチェック)を業とする為、そういった仕事がある事は知っていましたが、
実際の調査の中で、代行サービスによる退職社者の調査に出くわしたのは未だ多くありません。
それらの方々の履歴書には、当然ながら退職代行サービス利用の記載はありませんが。

これから増えるのだろうと、どういった人々の利用が多いのかと調べたところ
1. パワハラ上司が怖く退職を言いだせない。
2. 後任が見つからず、引継ぎが完了せず辞められない。
3. 退職の意思を告げても、会社側からのらりくらりと逃げられる。
等がある様です。

退職希望をする理由は人それぞれですが、退職の意思表示はやはり自分で行った方が良いと思います。
第三者が介入をした場合、どうしても「会社の悪口を言っているのでは」と勘ぐられる上、
「自分の事も出来ない」「非常識」としてレッテルを貼られる可能性があり、色々な面で評価が下がってしまいます。

今後も人手不足が続けば2と3の悪循環が常態化し、退職代行サービスを利用する者が増える可能性は高いでしょう。
そうなると、恐らく出てくるでしょうね。
1案件定価では無く「会員制または、期間内にXX件までなら一律○○円」の業者が・・・
そして、それが利用できるからと気軽に退職をする人たちが・・・

まだ、出始めたばかりの業なので今の所は、精神面、肉体面で深刻な悩みを抱えた人達が利用をしているようですが、
手軽に早く会社を辞める手段として、悪用をする者も増えそうな予感もあるので、
それに応じた調査手法も模索していきたいと思います。

それにしても、世情が変われば色んな商売が出てくるものですね。