企業の信用調査を初めてご依頼いただく企業さんの半数程は
「財務諸表は取れますか」と言われます。
現在、どの企業も社内機密管理が行き届いており、
上場企業以外は、なかなか財務諸表を入手できる確率も減少してきました。

反面、上場企業以外の企業の財務諸表の何%が、事業実態をそのまま決算書に載せているのでしょうか。
与信判断に財務諸表の位置づけは高くあるべきなのか、と疑問に感じ始めています。

銀行借入を予定している企業等は、売上を多めに経費を少なめにし、利益を多く計上したいでしょう。
銀行側も「来期はもう少し経費を減らしてください」と暗に示す事もあります。
そういった予定がなく節税したい企業は、少しでも経費計上をしたいでしょうし・・・

本当の企業実態を得るには、数字だけではダメだと実感する昨今です。
もちろん、企業を知る一助とはなりますが、決算数字のみを鵜呑みにするのは、取引上、非常に危険です。
本当の企業の稼働状況、評判、背後関係等を把握する事が非常に重要です。