コロナウイルスの流行が長引く中、各業界で雇用シェアリングが増えてきた様です。
航空会社から自動車会社や他業種のコールセンターへ、といった事は昨年中にニュースでも取り上げられました。
「企業間連携」需給が噛み合えば、企業も助かり、従業員も失業を免れる、という良いシステムだと感じます。

先日、旅館勤務の人が介護業への転属、百貨店勤務の人が通販のコールセンターへといった人材のバックグラウンドチェックがありました。
転属する前の調査ではなく、転属した後にその人材が合わないと判断し退職。転職を希望している会社からの採用調査依頼でした。
調査の結果、いずれもかなり優秀な方でしたが、やはり「思っていたより難しかった」というのがそれぞれの従業員の転職理由でした。

同業であっても、企業の規模や社風により合わない事はあります。
それが、客応対の経験があるから、人と接するのに慣れているから、対応力があるから、という表面上の条件だけでの雇用シェアリングは、折角の大切な人材を傷つけてしまう事もある様です。

新しい暮らし、新しい雇用を探しださなくてはならないのは理解ができますが、人間という大切な存在の遣り取りには熟慮が必要です。