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企業の健全運営には定期的な人事異動~バックグラウンドチェック

金融関係の企業は不正防止の為に、定期的な人事異動を行なっている事は周知の事実です。
そういった中でも、最近は異動が少なめの管理職の不正などが明らかになっています。
一方、他業種の中には、定期的な人事異動を行なっていない企業もあります。
同一部署に長年居る事で、同部署での職能が磨かれスキルアップしベテランになる、といったメリットはあるでしょう。 

ただ、十数年も同一部署に居る事で、
その部署の主(ぬし)の様な存在になり後輩にパワハラを行なっても誰も注意ができない、
横領などをしてもバレずに多額の不正に至ってしまう、
その部署でのほぼ全ての情報を把握した結果、意図的に同業他社へ転職をし情報を漏らす、
といったトラブルが発生する事例が少なくありません。 

バックグラウンドチェック(採用調査、リファレンスチェック)にて、前職での不正が明らかになる事がありますが、長年同一部署で勤務させる等の企業側の手抜かりを感じる事も多いのです。
もちろん、不正をした人物が悪いことに相違はありません。
ですが、不正を起こしにくい、起こりにくい環境作りをする企業努力も大切だと考えます。
近時は管理者責任や企業責任を問われる事例も増えています。
たった一人の不正が企業の存続を危うくさせる可能性もゼロではありません。