大手調査会社の点数と実態~企業信用調査~
信用調査会社の大手二社、企業経営をしている人は誰もが思い浮かべる事ができるでしょう。
こぢんまりとした調査会社である当社として、ある面では尊敬に値する歴史有る企業です。
一方、昔ながらの独特な点数付けがある為、それらの調査会社の点数を鵜呑みにして取引をすると失敗をすることもあります。
例えば「公開点」について。
これは、調査が入った時に、どれだけ自社の情報を公開するかという点数です。
企業の方針によっては調査そのものを拒否する会社もあるでしょう。
財務諸表について、虚偽の財務諸表を堂々と公開する企業もあれば、金融機関からの借入が多くて致し方なく公開する企業もあります。
当社の様に、決して取引先を明かさない企業もあるでしょう。
100点満点の中の公開点10点の中で、公開しなければ点数は低く評価されるのです。
当然ながら上場企業は公開をしなくては成らないので点数は高くなります。
また、社歴なども勘案され、近時のベンチャー企業については点数が厳しくなります。
他の項目についても、良くも悪しくも独特な基準があります。
点数だけではなく、取引先についても当社で裏付け取材をしたところ
「過去に一度だけ取引をした」
「10年以上前に少額取引があった」
といった先を調査時に申告する企業もあり、ひどい場合は
「見積り依頼があっただけ」
という先を取引先として申告、大手調査会社の調査報告書に出ている場合もあります。
調査会社の規模の大小に関わらず、信用調査の結果は「参考」「基準」として取り扱うことが正しいと言えます。
そして、当社の様な小さい調査会社においても、取引先や社屋周辺、代表者自宅周辺への細かな取材により、大手調査会社では得られない、より事実に近い調査報告ができることも多いことをご理解ください。