非常に高売上のフランチャイジーが経営していたあるコンビニ店がフランチャイザー直営となった。
そして、直営になった途端に、朝夕混雑をし停める場所も無かった様な駐車場はガラガラといった日々が続いている。
そのフランチャイジーは、他にも同系列のコンビニ店を数店舗経営している為に
アルバイトも含めて従業員を自社の他店舗に異動させた。
直営になる1週間ほど前からは、レジ店員が
「お世話になりましたが、このお店は来月から直営になります。
当社ではこの近くの○○と××にも店舗がありますので、お近くに来られた際にはお立ち寄りください」
と声をかけていた。
ただ、それだけで、わざわざ通い慣れた通勤経路途上の店を変える客は少ないだろう。
その店では、いつも、レジ店員が通勤顧客の顔を覚え、色々な声掛けをしていた。
ネームが付いた作業着を着ている客には名前で呼びかける。
いつもと違う商品を買った客には「あ、いつもの商品は今日は品切れなんです。明日は入ると思います」と。
おにぎりを温める分数も、客によって熱さの好みがあるので覚えて対応。
コンビニでありながら、人と人の繋がりを感じられる店だったのだ。
どこで買っても同じ商品であるが、ちょっと遠回りになっても「あの店に」と思わせる店なのだ。
そういった人を採用するには、経歴確認だけではわからない。
採用調査(バックグラウンドチェック)で、前職においての人柄や仕事ぶりを知る事により、
その人間の個性に応じた教育方法を工夫し指導する事ができる。
そしてそれが、店(会社)の売上増、信頼増に繋がる。
経歴詐称やトラブルの有無を確認するだけが採用調査ではないのです。