私が担当した先月のバックグラウンドチェックだけでも、3件の無断欠勤退職が判明しました。
内2件は退職代行業者を利用しています。
これまでに、年に何件か同様の退職手法を取る者の報告をしていますが、毎年増加傾向にあります。
先月の3件は何れも。劣悪な環境ではない職場であったのですが、何が不満だったのでしょう。
取材をした企業の方も「前日まで普通だった、理由は全く分からない」と語っていました。

こういった行動について、あるコンサルタントは、LINE等の対面でないコミュニケーションの普及により、気が向かない相手には返信しなくても、うやむやの内に何とかなってしまう中で成長してきた事が要因の1つでは、と語っていました。
つまり職場でもLINE交流と同じレベルと考え、うやむやの内に自分の希望を叶えている訳です。

ブラック企業ならいざ知らず、無断欠勤による安易な退職方法にすがる者は、次の職場でも同じ事をする可能性が大きいと考えられます。
また、無断欠勤で退職をされた企業は、必ず後始末に追われます。
先日の調査案件では、複数の客に損金まで支払う羽目になった、との話も聞きました。
同様の事が貴社に起こらぬ様、候補者の選考の際には、採用前の調査を行う事をお勧めします。