バックグラウンドチェックの結果で、全体の2~3割程度の人に詐称が見られる事は、当ブログで何度も取り上げています。
些細なごまかしから全くの虚まで色々な詐称がありますが、その中でも時々見つかるのが「収入の詐称」です。
以前「前職月収50万円、希望月収100万円、最低希望月収18万円」と記載された履歴書がありましたが(これはさすがに嘘と感じました)、調査の結果は想像通り申告は嘘であり、18万円の給料でも見合わない、と評される人物である事も判明しました。
長く採用調査をしていますが、賃金に関する回答はもらえない事の方が断然多いので、この時は幸運だったと思います。
営業職にしろ、技術職にしろ、好待遇を受けたければ相応の実力が必要ですが、本人が言う程の力量はなかった、との調査結果はよく見られます。
故に履歴書に記載される成績と面接時の印象だけで採用を決定する事は、不相応な給与決定を招く危険性をはらんでいると言えるでしょう。
希望月収を主張するにはその根拠が必要です。
その賃金に見合う結果を出す事ができる人材か否かの確認をする事は企業の成長に必須だと思います。