次世代の管理者育成の為に、上司代行なるサービスが流行しているそうです。
代行産業は多様化している様で、退職代行等他に変わったところでは「謝罪代行」と言うサービスもあるようです。
例えば取引先の仕事でミスをした従業員が、勤めている会社に知られずにその場を収めたい時等に、謝罪代行業者の人に上司を演じてもらい、取引先にて一緒に謝罪する、と言った事を行う業種です。
料金も退職代行と同じような金額であり、大きなトラブルを招く事を考えれば安い出費なのかもしれません。
ただ、謝罪は社会人としての成長に必要な要素の1つであり、サービス利用については賛否両論が見られます。

バックグラウンドチェックを行っていると、謝罪をする事ができない、謝罪が必要と考えない人についての話を聞く事もしばしば。
具体的には「ミスの報告をせずに放っておく」「実際とは違う報告を上司にする」の他「不都合が生じた場合の責任は会社にあり、上司が自身の代わりに謝罪へ出向いて当然、と考え自身で謝りに行く気がない」等がありました。

謝罪代行はその様な人にとって良いサービスに映るのでしょう。
上司代行サービスは、プロフェッショナルから指導を受ける手段の1つとして利用価値があると思いますが、謝罪代行については、責任感や問題解決能力のない人を増やしてしまう様に感じます。
そう感じるのは私が古い人間だからなのでしょうか。
この様なサービスが必要な人がいる事は確かです。
ただ、自身の成長を妨げるような使い方だけは避けてほしいと思います。
なお、その他の代行サービス業として、家族や友達代行、葬式参列代行、お受験の面接者代行等、多種多様にあり、代行産業はまだまだ成長傾向にあるようです。