クールビズが浸透し、猛暑の中をスーツの上着を片手にして歩く、カッターシャツにネクタイ姿の営業マンを見る機会は減りました。
コロナ禍を経た今年の夏は特に、リモート営業も普及した為、従来のスタイルを保つ営業マンを見つける事は希少なクワガタを発見するのと同じくらい難しいかもしれません。
それでもあるアンケートによれば、リモートよりも訪問する方が顧客に誠意が伝わり、成約率も高まるはず、と思っている営業マンがリモート派よりもかなり多い様です。
しかし、リモート営業に触れたこの1年で買い手側の意識は大きく変わり、逆に訪問よりもリモートを望むという逆転現象が起こっています。
それは単に訪問による感染リスクを避けるという理由からだけではなく、リモートの方が商談を時短できて予定も立てやすく、商談場所を用意しなくてもよい、等々の利点に気付いた人々が増えたからです。
あえて訪問しない事も、誠意と言える世の中になりつつあるのかしれません。
しかし、訪問しない事が誠意となり得るのは、あくまでも今までの付き合いがあってこその話です。
人材採用時や新規取引時などにリモートに頼りすぎると、詐欺的行為に遭う危険性が高くなります。
まず信用調査などにより実態を把握する事が危険を避ける為には肝要であり、その事が採用者の配属先や取引先との条件を決めていく上で、お互いが誠意をもって話し合える事にもつながります。