先日、知人に「企業の信用調査ってどういうモノですか。人を潜入させて情報を得るの?」と、真顔で聞かれました。
いわゆる産業スパイ活動と混同されていたようです。
一般に大手の調査会社の方法は、
対象企業に取材を申し込み、その際に業績の数字や状況の情報をもらった内容を調査報告とします。
つまり、企業からもらった資料が全てと言う事です。
ただ、この場合は対象となる企業自らが選んだ情報を渡す事になる為、正確と言えない資料も存在します。
自分から進んで「暴力団と懇意にさせてもらっています」とは言う訳はないからです。
当社では側面調査と呼ばれる手法で調査を行います。
細かな方法は伏せますが、対象企業に取材をする訳では無く、取引先や周辺からの情報を得ますので、
客観的且つ実態把握を得た上での評価が可能となります。
風評なども含め会社の風土、具体的な支払実態等、一般に見えない部分をピックアップ出来るのが当社の調査です。
「今は亡き先代に事業資金を貸し借用書もあるが、社長である息子は知らぬ事として返済する素振りも無い」
「見積り段階で決めた価格を、支払段階で必ず値切ってくる」
と言った事が聞かれる事もあります。
また、調査対象に直接の取材に行かない為に、対象企業に調査が入っている事を気付かれる事もありません。
直接、側面のどちらの調査方法も、長所や短所があり、どちらが優れているかは一概に言えません。
その時々に応じた調査方法により、与信調査を行っています。。