先ごろ、企業における「メンタルヘルスの取り組み」に関するアンケート調査結果が発表されました。
2002年から9回目の調査になるそうです。
調査の度に10~20代の「心の病」率が増加しており、今回は初めて3割を超えたとの事でした。
2010年頃までは「仕事の責任は重いが、管理職にはなれない」と言うジレンマの為、30代に不調者が多かったのですが、
現在は一人前になるための養成期間に大きなストレスを感じる若者が増えている為と分析されていました。
なお、割合は20、30、40代がほぼ同じ3割前後であり、働き世代は皆同じ確率で「心の病」にかかる可能性があると言う事になります。
確かに採用調査(バックグラウンドチェック)の結果でも、若い世代に「鬱」の報告が増えており、
それだけ珍しい病ではなくなったのだと感じます。
ただ、始末が悪い事に、その調査結果の何件かに1件の割合で、病を偽った詐病トラブルがある事です。
無断欠席を鬱症状のせいにすると言った、小さな嘘が最も多く、酷い話になると会社を訴え、賠償金をせしめて退職と言った例も聞かれます。
こういった詐病の類は、繰り返す毎に巧妙になる傾向にあり、後に行くほど被害が大きくなります。
もし、何かが気になるというのなら、被害を被る前に調べるが吉だと思います。
これは仮病でなかった場合でも、今後の就労の有り方の検討材料に使える調査だと私は考えます。