採用調査(バックグラウンドチェック)の結果、職歴に不審な点は無く、成績も人柄も無難な調査結果と言う応募者が居ました。
本来ならば問題無しの判断ですが、クライアントには「100%お勧めできる人材と言いかねる」との報告をした事があります。
なぜなら、対象の父親は、応募した企業のライバル企業の社長だったからです。
しかも、本人は家業の取締役に名を連ねていました。
クライアント企業は、業界でも評価されるノウハウを持っており、知的財産の漏洩の可能性も考えられました。
本人に、そう言った下心があったか知る由もないですが、
当社としては、クライアント企業のリスクを回避する為に警鐘を鳴らす事は出来たと思います。
こういった事態は、どの業種にも起こりえます。
成績優秀な営業マンが、計画的に入社した企業から得意先データーを持ち出して独立すると言った例は頻繁に聞かれています。
人間性善説ではなかなか済まない世の中の様です。
まだまだ、調査と言う事にネガティブな印象を持っている人が多いようですが、
転職(応募)の背景に何があるかを知る事で、回避できるリスクがあるのです。
採用前には、必ず調査、バックグラウンドチェック、リファレンスチェックが必要だと言えます。