調査をしていて「何故、こんな嘘が書けるのか?書いたのか?」と、言った履歴書に当たる事があります。
一読すれば真っ当な文章で、誰もが欲しがる優秀なスキルと、程良い失敗事例の反省文等々。
自身で事業も起こし、代表に就任した事もあると言った内容。
問題は、調査の結果、その会社が、縁もゆかりもない他人が経営する法人であったと言う事です。
同名の別企業当方が間違えた可能性も考えましたが、本人の申告には事業所の所在地まで記載されています。
調査をすれど、100%無関係の企業でした。
せめて知人なのだろうかと問うも「そんな人は知りません」との本当の代表取締役の回答でした。
自社を経歴に記された本来の経営者も不気味がっていました。
この案件の変わったところは、架空の法人を使っていない事です。
実際に存在し、特定できる環境を申告している事です。
こんな経歴を、なぜバレないと考えたのでしょう。
調査員全員で頭をひねってしまいました。
たまに、こんな摩訶不思議な仕事もやってきます。
だから、採用調査(バックグラウンドチェック)の調査員は退屈しているヒマがないのです。