日本でもいよいよ中央銀行発行のデジタル通貨、いわゆる「デジタル円」の検討会が発足しました。
「デジタル円」は、デジタル化された通貨であるという点では電子マネーや暗号資産等と同じですが、
日本銀行券と同じく日本銀行の債務として発行される点がそれらとは大きく異なります。
現状では、「デジタル円」はあくまで中央銀行が発行するものとして議論されていますが、
電子マネーや暗号資産等の発展形となる可能性も考えられ、「デジタル円」が最終的にどの様な形になるのかはまだまだ未知数です。

日銀の黒田総裁は、昨年11月の段階では「調査研究は進めているがデジタル円を発行する計画は無い」と話していました。
しかし、中国の「デジタル人民元」を発行する動きや、今回の新型コロナウイルスの感染拡大によりデジタルマネーの重要性が見直され、
日本でも官民連携の本格的な議論が始まる事になった様です。

コロナ感染拡大でテレワークが一気に進んだのと同様に、まだまだ先と見られていた「デジタル円」も意外に早く実現するかもしれません。
働き方が変わり、お金そのものの在り方も変わりつつある中で、今後の採用調査や企業信用調査の在り方も時代に合わせ考えていきたいと思っています。