家で過ごす人が多くなり、テレビやインターネットの視聴は増加しているだろうな、と思っていたのですが、意外にもラジオや音楽配信等の音声の利用がかなり増えている様です。
テレビでの連日に亘るコロナに関する報道や、インターネット上に頻繁に現れる興味の無い広告には少し食傷気味でしたので、意外でしたが音だけを求めたくなる気持ちは分からなくもありません。

若者の間では、包丁でトントンと切る音やクッキーをサクサクと食べる音、炭酸のシュワシュワとした音など、ちょっとした日常的な音を聞いて心地良さを感じるASMRというものが流行っているそうです。また、昨年行われた音声広告と動画広告を比較した調査では、音声広告の方が動画広告よりも広告効果が高いという結果も出ています。
声優さんが人気アイドルと肩を並べる時代となったのも分かる様な気がします。

在宅勤務やリモート面接等、デジタル化により対面の機会が減りつつある昨今、企業活動にとっても音から得られる情報を疎かには出来ません。
弊社の企業信用調査、人事採用調査(バックグラウンドチェック)においても、取材先の声をいかに行間まで読んで聞き取れるかが重要になります。
何事も合理的に変革されていく反面、様々な見えない音への感性はますます求められていくのではないでしょうか。