順調に見えていた企業が、製品事故やちょっとした訴訟問題についてSNS上で炎上したことを機に、あっという間に倒産してしまう、といったケースを目にすることが増えてきたのではないでしょうか。
SNSの怖さを認識し警戒する事も大切ですが、ウェブ情報だけを信じるべきではありません。
炎上などで倒産してしまった企業は元々の業績実態が傍目より悪かったケースが殆どです。
製品が話題(人気)になっている反面、元々が借入金過多となっており、SNS炎上により金融機関から予定していた借り入れができなくなった。
経営者と幹部間の意思疎通が悪くトラブルに対応しきれる状態を作っていなかった。
労使関係が悪く、トラブル発生により従業員の退職が続出し、製造等に支障が生じた。
顧客との信頼関係ができておらず、製品とは無関係な分野についてSNSの風評を顧客が信じ、顧客離れが続いた。
元々隠していた反社会との付き合いなどが、トラブルにより表面化しSNS上で炎上し、取引先から取引停止となった。
など、炎上前から安定した企業としての基盤が揺らいでいた会社が大半です。
SNS炎上があっても、しっかりと説明責任を果たせる社風、他社では得られない製品の品質などがあれば、それだけで倒産する事は殆どありません。
取引先が炎上した際には、信用調査により過去に遡っての早めの実態把握が必要であり、SNS情報だけを鵜呑みにしない事も大切です。