バックグラウンドチェック(採用調査)をしていて感じるのは、いわゆるガデン系の企業には「男は現場。女は事務」のといった男女差で職種を分ける考え方が根強く残っている事です。
知り合い男性の話ですが、事務職を希望したところ面接時には「なぜ事務なの」「なぜ現場が嫌なの」等、最初から採用するつもりがない様な質問ばかり。結局、職能や実績で判断されず「事務職は女性のみ」の方針から採用されなかった、との話を聞いた事があります。
これは非常にもったいない話です。
その人は実際に困難な業務をこなす実力を持っており、人望も厚かったからです。
近年は建築現場等で女性の作業員の姿を見るようになりました。
その方々は同職種の男性と同様に、高所に登り、リフトを運転し、資材を運んでいます。
一般的に現場仕事は男性の方が有利に思えますが、それはあくまで体力面だけの話です。
ある採用調査の結果では、他の従業員より多くの資格を持ち、場数も踏んでいる。何より、職に対するこだわりが強いだけの男性社員より、責任感があり周囲への気づかいができる、と高評価の女性の報告もありました。
この様な人材を逃す事は、職場にとって大きな損失だと思います。
この事から、雇用の際には固定観念を脇にのけておき、職能や適性を調査で確認。その上で採否を判断すべきと私は考えます。