採用時の調査(バックグラウントチェック)をして、いかほどのメリットがあるのか。
もちろん、クライアントの業種や募集職種、募集媒体にも応募者のタイプ、レベルは異なり、調査の有用性も異なる。

経理事務職と新規開拓営業職の募集をかけたなら、全く異なるタイプの人材が応募をしてくるのは想像に難くないだろう。
また、無料募集媒体と有料媒体の何れから応募してきた人が熱意がある人が多いか、となると、確率的には有料媒体からの応募者の方が熱意が強くレベルが高い人が多いのも確かである。
業種によって、「採用が不適当」と当社の調査結果が出る割合が、5%~20%の開きがある。

ただ、確率の問題だけではないのだ。
1000人中1人の確率であっても、よくない人間を入社させてしまうと、その人に対する人件費だけでなく、社内同僚への悪影響、取引先への悪影響等、企業の損失は大きい。
時には、1人の怠惰な性格故の報告ミスのせいで、取引に億を超える損失を抱えた企業もある。

そう考えれば、1人当たり25000円~30000円の調査費用で、防げるものは防ぐのが企業の義務ではないだろうか。