企業信用調査の依頼を受ける際に、よく「相手にわからない様にしてください」といった注文があります。
弊社では対象企業に直接取材をしない側面調査を行なっている為、幸いにも相手に調査をしていることが分からないことが多いです。
ですが、なぜ、相手に分からない様に調査をして欲しいのでしょうか。
日本らしい感性による理由ばかりです。
「取引を控えるべきという調査結果が出た場合、相手に失礼に当たる」
「うちより大手なのに調べるのは、相手側に失礼だと感じられ、相手から取引を止められないか」
「調べることが漏れたら、そんなに信頼がないのか、と相手に気分を害されるのでは」
「反社会だった場合、相手からの逆恨みが怖い」
等々。
ですが、資金の借入れをする時や大きな不動産や車を買う際に、審査や調査を受ける事に不満を感じた事はないでしょう。
火災で被害者になった際でさえ、保険金をもら為為には、調査を受けなくてはなりません。
企業間取引においても、互いに調査をするのは当然のことなのです。
相手に気遣う事なく、当たり前のルーチンとして信用調査を堂々とできる世の中になって欲しいものです。