反社会的勢力との関与者について、ドラマや小説の中ではひと目見て分かる外見の人が殆どです。
しかし実生活では、反社会(暴力団)関係者が生きにくい今、素人が外見で判断できる反社会者は非常に少ないのです。
半グレや下っ端のヤクザは、今でもそれらしい服装をしてイキっている人が居ますが、本当のワルといった人は、普通人より身だしなみや物言いが上品だったりします。
居住地においても、逮捕前に警察が近隣宅を訪れた際には「そんな人には見えなかった」「町内会の活動も協力してくれた」「温和で近所の子どもを可愛がってくれた」等と驚かれることも多い様です。
反社会者たちが平穏に生き抜く為ということもありますが、彼等は日常生活は普通で、ヤクザ稼業は文字通り「仕事」だと割り切っている場合が殆どなのです。
企業間取引時に「紳士的な人」「全く反社会には見えない」と取引をし、トラブルを起こしていまうケースもままあります。
彼等は、その場面々々で、装いや顔つきや言葉を変えて接するプロなのです。
新規取引前には、不審点がなくとも、信用調査(反社会勢力調査)を行なうことをルーチンにすべきだと考えます。