人身売買は禁止されていますが、法人格は売買する事が出来ます。
世間では、法人を買い取り、設立時の目的とは全く異なる事業を行っている会社も多いです。
しかし設立の日時は変わらないので、極端に言えば買い取って1日でも業歴50年と見える場合もあります。
初めての取引先であれば歴史のある会社だと勘違いしてしまう事もあるでしょう。
過去の商業登記簿を取り寄せ、丁寧に確認すればその形跡を発見出来る場合もありますが、
本店移転を何度か繰り返す等していれば一見しただけでは分からない場合も多いです。

もちろん事業の便宜上、買い取っている会社が殆どですし、人も会社もこれから先をどの様に付き合っていくかが一番重要です。
しかし過去を装飾する事によって世を渡ろうと企む存在が居る事も事実です。
これからが重要だと頭では分かっていても、見栄えや経歴に囚われてしまうのが人間というものなのではないでしょうか。

相手を正しく判断する為には、現状を客観的に調査するしかありません。
その為に、当社の企業与信調査では、取引先や会社周辺等で聞き込みし現在の状況を丹念に確認していきます。
結果、地味に見えても周囲からの信頼が厚い事が分かる場合もあれば、
派手で羽振り良く見えても周囲から全く信用されていない事が分かる場合があります。

過去のトラブルの有無、そして現状の何れもを把握した上で、取引する事が一番安全な取引だと思われます。
取引前の信用調査により、トラブルを未然に防いでいただきたいものです。