昨年のM&A件数は、一昨年よりも約15%増加し過去最多となりました。
TOBも3年連続で増加、IPOについても14年ぶりに100社を上回りました。
新型コロナウイルスの感染拡大による事業環境の大きな変化と、大規模な金融緩和が後押しした様です。
今後は金利上昇及び緩和縮小の流れとなっていますが、企業の内部留保は豊かである事に加え、金融引き締めにより事業承継案件がさらに増えてくる事も考えられ、M&A市場の活況はもうしばらく続くのではないでしょうか。
反面、確たる実績ではなく、目新しい興味を引くサービスにつられて高い買い物をして失敗するケースも目立ちました。
また、M&A市場の活況に乗じて価値を釣り上げて売りつける詐欺的行為なども見受けられました。
しっかりと反社会的勢力との関与調査を含む企業信用調査を行い、真の価値を見極めていく事が重要です。