バックグラウンドチェックをしていて、多い詐称内容のトップ4は、
在籍期間、役職、雇用形態、実績の詐称です。

また、私が調査をしてきた中で、最も多いのは、在籍期間の詐称です。
期間を偽る事が多いのには色々と複合的な要素が絡みます。

理由その1 [ブランクがあるように見せたくない]
ブランクが長くなればなるほど、転職に不利になると考えてる人は多いです。
「能力がない為、職に就けない人材と思われれるのでは」との不安がそうさせるのでしょう。
細工の方法も、前後の期間を詰めれば良いだけで、手軽に立派に見せる事ができます。

理由その2 [転職回数を少なく見せたい]
当社の依頼でも「飽きっぽい為に会社を渡り歩いているのでは」と懸念する事業者様声も多く聞かれます。
こういった案件は、日本特有の考え方の様で、
面白い事に外資系の企業からは、転職の数云々に対する調査のリクエストはあまり聞かれません。
恐らく、終身雇用についての考え方の違いでしょう。

理由その3 [雇用形態を隠したい]
派遣社員として働いていた期間を、正社員の様に見せたい為となります。
ここは、やはり「派遣社員として○年、正社員として○年勤務」と記載した方が、
「実力を買われたのか」と思われる可能性もあり、良い印象が出来上がると思うのですが、そうしない人も多いです。
この辺りは「理由その2」も関係しているのかもしれません。

何れの理由であっても、詐称は詐称。
仕事ができるか否か以前に、その人が誠実か信用できるかがわかるののが採用調査です。
雇用のミスマッチ対策にバックグラウンドチェックは有効です。