バックグラウンドチェックの取材結果やクライアントの担当者談でよく感じるのが、労使の感じ方、捉え方の温度差の大きさです。

例えば、採用した従業員に企業が経費を負担し職務に必要な資格を取らせる場合。
それについて、企業側は従業員に対する投資と考え、それをその後の仕事で返してもらおうと考えています。
しかし、企業の経費により資格を取得した従業員は、企業に命令(指示)されて資格を取得するのは職務の一部として捉えており、資格取得後すぐの退職について何ら後ろ暗さを感じていません。
(少し異なりますが、防衛大学の卒業生が自衛官になることなくすぐに他企業に就職する人の割合が増加しているのも同様の感覚かもしれません。)
そういった捉え方の温度産を理解した上で経費計算をし、従業員に資格取得費用の補助や教育をしなければ、給料を払いながら資格取得をさせる専門学校的な企業になってしまう可能性もあります。

よく言われる「昭和」の感覚と「平成、令和」の感覚、X世代とZ世代の感覚の相違をよく理解しながら人の採用や教育をしなければならない時代となっています。