日本人にとって「上場企業」のイメージは「信頼できる企業」といったものではないでしょうか。
実際に、資本が多く業績の公開の義務もあり、基幹産業的な企業が多く、信頼に値する条件が多い事も確かです。
一方で、それらの企業の借入金額を知っている人がどれほど居るでしょうか。
バブル崩壊を経験した人なら、大手企業といえど、上場企業といえど、もろく崩れ去る存在である事は記憶に残っているのではないでしょうか。
近時の円安、原油高、資源不足、度重なる天災・・・
バブル崩壊時と同様の企業崩壊が起きる可能性が高くなっていると思われます。
実際に企業信用調査を行っている中で、調査員が驚く程の急激な業績悪化の上場企業があります。
取締役が反社会勢力とこっそり付き合っている、といったケースもありました。
上場企業が上場廃止になるには、懸念材料が判明してからも一定の期間があります。
上場廃止になってからの対応では手遅れです。
企業(取引先)について、規模や歴史だけで信用する時代ではありません。