あんなに余っていた人は皆、どこへ行ってしまったのか、と不思議に思う程に
どの企業も人手が足りなくて困っています。
そこへ、働き方改革という名の下に、週休3日制、副業解禁等、画期的な制度を取り入れている企業も増えてきました。
企業としては、気の遠くなる様な努力、社内改革をして、週休3日制等を取り入れています。
だからと言って、良い人材が集まるのでしょうか。

もちろん、好条件という事で、応募者は増えるかもしれません。
そして、一時的には人材補充ができるかもしれません。

ですが、当社の採用調査(バックグラウンドチェック)で
そういった企業に転職した人が短期間で退職している実態も判明しています。
何故なのでしょうか。
「既存の従業員の感覚が、昔からの勤務時間から逃れられない為、新入社員(中途も含む)が週休3日を取得しにくい雰囲気がある」
「副業との両立が上手く行かず、結果的に収入減となり生活苦となる為、勤務時間の長い職場へ転職」
「可処分時間が増える事により、余計なお金を使ってしまい、家計が逼迫」
「家族との時間と言われるが、家族は自分が休んで家に居る事を望んでいない。どうやら邪魔の様だ」
「休みが増えても1日の勤務時間が長いと、体力的についていけない」
等々といった理由が退職理由として聞かれました。

もちろん、その制度が、生活や人生にプラスに作用している人も居る筈ですが・・・

つまり、企業側も労働者側も、政府の世の中のシステムに流される事なく、
自社の、自分の向き不向きを判断してシステムを取捨選択する事が重要だと言えます。