合併、会社分割、株式交換、株式移転などによる企業の組織再編により、それぞれに属していた従業員の異動や転属などが生じます。
組織再編時には、秘密裏にリストラが行われている事も多くあります。
一方、コロナ禍で新たな転職先がすぐに見つかるのか不安な人々は、リストラされる事を嫌い、組織再編の波にうまく乗るしかなく、好まない異動や転属も認めてしまいます。

組織再編時には、合わさった企業の力関係など全てが五分五分といった事は有り得ません。
社風、仕事方針、スキル、人間関係など、元々のどの組織のものを引き継いでいるのかにより、従業員の居心地は変わります。
今までより雰囲気、仕事面、条件などが好転した従業員は良いですが、暗転した従業員は「勧奨退職を受けておけば良かった」と後悔するばかりとなります。
そういった状況下での転職希望者が、バックグラウンドチェックにより数多く判明しています。

組織再編時には、株式面や財務面、製品面など優先すべきものが多くありますが、人材面について軽視する事により、後々までトラブルが続く事となります。
数字よりモノより人は重要です。