国内初の快挙を目指す民間の宇宙ベンチャー・スペースワンの小型ロケット「カイロス」が、和歌山県串本町に整備されたロケット発射場から3月13日に打ち上げられましたが、発射間もなく爆発という結果に終わりました。
当初は9日に打ち上げられる予定でしたが、警戒海域に船が侵入するという思わぬ事態が発生し、13日に延期されていました。
スペースワンは、キヤノン電子、IHIエアロスペース、清水建設、日本政策投資銀行の出資により平成30年に設立され、和歌山県に地盤を置く紀陽銀行なども出資している宇宙ベンチャーです。
また、企業だけではなく、発射場の整備にあたって必要な広大な用地は、地元住人の協力なども得てかなり早いスピードでの用地確保が実現したそうです。
土地をまとめるいわゆる地上げといえば、バブルの頃などは特に暴力団等も関与し悪いイメージが付きまとい、当社の再生可能エネルギー関連の調査などにおいても、反社会的勢力者が用地取引のブローカーとして暗躍していたケースも多く見られました。
地上げとは、本来は土地の価値を上げるポジティブなものであったはずですが、悪いイメージが根強く残ってしまったのもバブルの負の遺産と言えるのかもしれません。
株価はそのバブル時の最高値をついに越えました。
過去の失敗を糧にして、宇宙へ飛び立とうとする日本とスペースワンの挑戦をこれからも見守り応援していきたいです。
そして、土地の取引前には反社会的勢力との関与を調査する信用調査が大切です。