元詐欺師で、現在はセキュリティコンサルタントであるアメリカ人の本を読んだ事があります。その本の中に
「人を騙すなら99%の真実に、目立たない1%嘘を入れる事。それ以外の効果的な方法は、99%の大嘘に1%の真実を混ぜる事」
と言う一節がありました。
最初の方法は高等教育を受けた人でも、詐欺と気づかずに騙されてしまうかもしれません。
2番目の方法はどうでしょう。
人の心理はあまりに荒唐無稽な話に対し、疑いと共に「憧れ」を抱くようになっています。
「○○と知り合いだけど、会える手筈を整えようか?」といった感じで始まる詐欺の事を聞いた事があると思います。
これが、2番目の手法の代表例でしょう。
それが事実かどうかの裏付け調査をすれば、騙される事は殆どありません。
ですが、調べる方々が意外に少ないのが実情です。
出資金詐欺や、架空請求詐欺は新しい情報が一般に定着する前に横行します。
近年のマイナンバーや、過払い金関連の詐欺は記憶に新しい事と思います。
新しい情報が定着する前ならば、少々荒唐無稽でも「もしかしたら本当?」と思う人もあるでしょう。
そこが詐欺師の狙いなのです。
「魅力的な新規取引を持ち掛けられた」「利幅の大きい投資がある」
そういった場合は先ず、与信調査(信用調査)を行いましょう。
小さな注意が、大きな損失を防ぎます。