以前よりRJP(現実的な仕事情報の事前開示)が推進されてから長いですが
未だ、人材を欲するばかりに「良い情報」ばかりを応募者に伝えてしまう企業は少なくありません。
「求職者に仕事や組織の実態について良い面だけでなく悪い面も含めた、ありのままの情報を提供する」
これは、ある面、非常に難しい事でもあります。
なぜなら、企業自体が自社の「悪い面」を自覚していない場合もあるからです。

採用調査(バックグラウンドチェック、リファレンスチェック)に関しても、同様の事が言えます。
応募者が意識をして虚偽申告をしているケース等はもってのほかですが、
自分のマイナス面をあえて伝える応募者は殆どない筈です。
また、どこまで自分の本質を知っているかも怪しいところです。
これを採用前の調査により、良い面も悪い面も客観的な情報を調べておくことにより、
自己申告以外の面も把握する事ができます。

RJPと採用調査により、双方が良い面も悪い面も知っておけば、採用後にミスマッチが起こす確率は非常に少なくなります。
ミスマッチによる採用後の早期退職は、企業側、応募者側の何れにとってもマイナスです。
お互いが勇気を持って、自分のマイナス面も晒し出す事も時には必要だと言えます。