ある大手企業では、2023年度の新入社員研修を担当した指導者を対象にした「重要と考える課題は何か」のアンケート結果を公表しました。
最も多かった課題は「自社への定着・早期離職を防ぐこと」が1位で34.7%。次いで「業務に必要なスキルや知識・マインドの習得」が33%です。
つまり人材の確保と新人の早期戦力化が、指導者にとって大きな課題になるわけです。
1965年からはじまったと言われる高度経済成長下では、新卒一括採用や終身雇用、年功序列制など、長期雇用を前提とした人材育成を行ってきました。
その後、バブル景気あたりから、職業選択の自由の声が大きくなり、現在では転職を前提とした就職が当たり前になっています。
採用調査をしていますと、退職の理由は様々であることが分かります。
以前は、賃金等の待遇に不満、が多かったのですが、近年は、正当な評価を得られていない、が増加傾向にあり、時代によって退職理由に流行りがあるようです。
なぜ、前職を辞めたのかを知る事は、有望な人材の確保をする為の有益な情報であり、欠かす事のできない情報と考えています。