おやかく(親確)という言葉をご存じでしょうか。
これは内定した就職希望者(特に学生)が親の反対にあい、内定の取り消しを求める事を防ぐ為に、企業が「親から入社の承諾を得ているか」と確認を取る事を指します。
内定辞退の理由は、上京での一人暮らしを親に認めてもらえなかった、親がその会社製品を嫌っている、等とさまざまです。

以前のバックグラウドチェックで、親の反対により1日も出勤をしていないにも関わらず、1年の在籍と経歴詐称をしていた人物の調査をした事があります。
その企業では「当社に入社したいと親を説得できないなら、営業で顧客は得られない、雇うだけ無駄」と割り切った人事担当者の言葉を得ましたが、その様にドライに考えられる企業ばかりではありません。
せっかく候補者を選考し内定したにも関わらず、親の反対で人手不足に陥る、となれば内定した企業も困るでしょう。
対策として、親の同意書を提出させる等はわかりますが、親向けの企業訪問会の実施や内定者懇親会に親にも出席をしてもらっている企業についてはやや疑問を禁じ得ません。
高校卒業でも18歳の成人ですし、大学卒ならなおのことです。
本来なら自身で責任をもって行動すべき年齢なのですが、何故に親の介入が必要なのか、と感じます。
これも時代でしょうか。いつの世も、良い人材確保は大変なのだな、と思う次第です。