日本が昨年の暮れ、国際捕鯨委員会から脱退しました。
平成の約30年間、商業捕鯨の禁止を余儀なくされてきた日本にとっては、大きな転換点を迎える事になりました。
反捕鯨国との議論はいつも平行線だった様ですが、伝統文化と動物愛護の価値観は30年という時間をかけても相容れない、と
いう事だけは明確になったのではないでしょうか。
長年連れ添っている夫婦でも価値観が合わなければ結局熟年離婚する事もあります。
費やした30年の時間は、ぜひ今後に活かして欲しいと思います。

さて、企業同士においても買収や合併、売却や分離等が盛んな昨今、
財務諸表等の数値だけでは見えない夫々の企業文化や社風、価値観を把握しておかなければリスクは高まると言えるでしょう。
データ上では載っていないグレーゾーンに位置する反社会的勢力への関与企業等などは、その最たるものと言えます。
企業与信調査により、そういった面が明らかになってまいります。
多様性という言葉をよく耳にする様になりましたが、これは全てを受け入れるという事ではなく、
多様であるからこそ自社の価値観を明確にして能動的に選択する事が重要と言えるのではないでしょうか。